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導入後インタビュー#06   株式会社PALTAC様

世界初 3種の什器に積み付け可能
積み付け計算機能搭載のパレタイズロボット

詳細を知る

ロボット導入までの概要


2018年にMujinのデパレタイズロボットをRDC新潟に導入した、日用品・化粧品・一般用医薬品などの卸販売大手である株式会社PALTAC様。同社は、作業者に負荷の高い作業を廃した「人にやさしい物流」を実現するために、その歩みを止めることなく、2019年に新設されたRDC埼玉に、村田機械 + Mujinのパレタイズロボット8台を導入されました。Mujin独自の積み付け計算機能と、1台で3種の什器(パレット・カゴ車・カートラック)へ積み付け可能な知能ロボットによる世界初のシステムで、出荷エリアでのケースの積み付けを完全自動化し、作業者を「0」にするとともに、従来の2倍に値する生産性を実現しています。

エンドユーザー
エンドユーザー

株式会社PALTAC様

ロボットコントローラ
ロボットコントローラ

Mujinコントローラ

ロボットアプリケーション
アプリケーション

パレタイズ

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01. 課題

1台のロボットによるパレット・カゴ車・カートラックへの対応
多種多様なケースを、出荷に最適な荷姿で積み付け

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効率化は進んでいるが従来出荷仕分けエリアには多くの作業員が必要

「人」だから可能だった柔軟な積み付けを、ロボットで実現できるか?


デパレタイズロボットの導入事例でも紹介した通り、PALTAC様は持続成長型の企業を目指し、早くから労働人口減少の問題にも取り組んでおり、各工程の効率化・自動化を推し進めた次世代型物流システムの開発を積極的に行っています。

2019年に開設された物流センター・RDC埼玉においては、RDC新潟を超える広範な工程へのロボット導入に踏み切り、出荷工程におけるパレット・カゴ車・カートラックへの積み付け自動化においてはMujinのパレタイズロボットが導入されることとなりました。出荷という顧客に提供する「品質」に直接関わる工程では、ロボットによる自動化を特に困難にする以下の要因が挙げられます。

1. 出荷先によって違う什器(本件ではパレット・カゴ車・カートラック)へ積み付ける必要がある
2. カゴ車やカートラック自体への干渉を回避しながら能力を落とさずに積み付け作業を実行する必要がある
3. 高積載効率を維持しながらも、出荷後に倒壊しない安定した荷姿を作り上げる必要がある

物流で扱うケースは形状も重量も多種多様であるため、出荷用に荷物を混載する場合は「重いものは下に、軽いものは上に」また「なるべく積載率を高めるために途中で積み直す」など、柔軟に対応できる「人」でないと、積み付け作業を行うことは困難とされていましたが、なぜMujinの技術はこれらの課題を乗り越えることができたのでしょうか。

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02. 解決

精緻な3D認識で、ケースのみならず什器の形状も認識
独自のモーションプランニングであらゆる干渉を回避
積み付け事前計算で最適な荷姿をシミュレート

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ロボット制御に留まらないMujinの物流知能化機能を組み合わせることで実現


Mujinの技術の核となるのは「ロボット制御」であることは広く知られていますが、物流自動化のために独自に開発した機能はそれのみに留まりません。今回Mujinの3D認識技術は、出荷するケースの認識のみならず、什器の位置や姿勢の検出にも利用されています。ケースの少しのずれや、什器の変形なども考慮に入れることで、元々SKU数が膨大で不規則な状況が多く起こる物流現場での稼働に備えているのです。

3D認識の結果、このような不測の状況を事前に考慮に入れさえすれば、Mujinのティーチレスのロボット制御技術が本領を発揮し、状況に応じてその都度最適な軌道を知能ロボットが描き、高密度・高積載効率の積み付けを確実・安全に実行できます。

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物流センターの管理システムと緊密に連携する「最適積み付け計算機能」


パレタイズロボット実現のもう一つの核として「最適積み付け計算機能」が挙げられます。本機能は、物流センターの管理システムと緊密に連携しており、受け取った出荷情報から、ロボットで対応可能なケース積み付け順、および出荷荷姿を事前にシミュレートします。積み付け計算の際には、ケースのサイズ・重量も加味されており、配送時に荷崩れを起こすことのないよう、バランスの良い荷姿が弾き出されます。もちろんパレット・カゴ車・カートラックそれぞれを対象に計算が可能です。「人」でなければ出来なかった作業の自動化を実現した裏側には、ロボット制御のみに留まらず、現場の声に応えて必要な機能を独自開発するMujinのスタイルが表れています。

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03. 効果

当初の想定通り従来の2倍の作業効率を実現
出荷工程の高負荷作業と仕分けミスの削減に貢献

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Mujinロボットで実現した高積載効率の出荷荷姿

数千SKUを用いた数万回を超える動作テストが世界初のシステムを実現に結実


同物流センターは、計画当初に想定されていた通り、従来の2倍の作業効率を実現し運用されています。従来10名以上が常時配置されていた、重量のあるケースの積み付け人員は0名となり、作業者の負荷軽減や危険作業の回避につながりました。

またロボットは、人手ではどうしても起こりうる出荷ミスを起こさないため、必然的に出荷品質の向上に大きく貢献していると言えます。

開発時にはPALTAC様とMujinが互いのノウハウを持ち寄り、数千SKUのケースを用いた数万回を超える動作テストを行うことで実現した品質が、生産性の向上やPALTAC様が掲げる「人にやさしい物流」を、次のステップに推し進める一助となりました。

実際のロボットの動作を動画で見る
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お客様の声


  • 株式会社PALTAC様 広山様のコメント

    ロボットによる自動化を推し進める理由として、第一に労働人口減少への取り組みが挙げられます。少子高齢化による労働人口の減少は、PALTACにとっても非常に大きな影響を持ちます。その中でも特に作業者の確保の困難さはますます加速していくことが予測されるという点に対して、物流センターの自動化や作業の効率化を強く促進していく目的があります。

    第二に重労働からの解放です。物流センターの作業において、ケース商品の仕分け作業は、重たい商品を得意様ごとに積み分けるという大変な重労働です。重労働から作業者を開放して「人にやさしい物流センター」を構築することは、PALTACにとっても重要な目的の一つとなります。

    三番目に出荷品質の確保が挙げられます。PALTACの物流センターでは月に数ずう万ものケースを仕分けなければなりません。これを人手で数百数千の得意様先に対して仕分けする作業に対して、仕分けミスを「0」とすることはとても難しい問題です。

    ケース積み付けの自動化にMujinを採用した理由としては、PALTACが持つ物流ノウハウとMujinが持つ多種多様なケースに対応できる………

コメントの続きはロボット動作の詳細と併せて動画でご覧ください
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