工場内物流入庫作業の自動化
株式会社MUJIN(本社:東京都江東区、代表取締役CEO:滝野一征、https://mujin.co.jp/ 以下 MUJIN)は、ローム・ロジステック株式会社様(代表取締役社長:久保 豊、http://micro.rohm.com/jp/logi/)における、最高難度の入庫作業を世界で初めて完全自動化いたしました。
本システムは、パレットに複数品種が混載され完全なランダムの状態をMUJINビジョンで認識し、バーコード位置を自動特定・スキャンをする最難関デパレタイズタスクに加え、十数mmの隙間に対してバケット積み付けを行うバケット積み付け機能を有しています。
これらの機能だけではなく、積み付け効率を向上させるための自動持ち替え機能や商品を壊さないための衝突検知機能などMUJINの最先端技術がつぎ込まれており、認識プログラムからロボットOSまでを自社で開発しているロボットプラットフォーマーのMUJINだからこそ実現できたシステムです。
ローム・ロジステック株式会社様は、ローム株式会社様およびその関連会社の電子部品流通管理業務を担われています。
【導入の背景】
昨今の物流現場における人手不足の深刻化を早くから見越し、物流の効率化・自動化を推進されていたローム・ロジステック株式会社様は、今回新たな取り組みとして、今まで人手で行っていた自動倉庫への入庫作業の完全自動化に踏み切られました。
【対象の作業:入庫オペレーション】
– 深夜に多品種の段ボールがランダムに積まれた状態で到着
– 段ボールのQRコードを読み取り
– 積載効率を考慮した上でバケットへ積み付け、自動倉庫へ保管
【本プロジェクトで実現したオペレーション】
– 無人搬送車(AGV)により、段ボールをロボットまで搬送
– ロボットによる段ボール積み下ろし(デパレタイズ)
– 段ボールのQRコードの読み取り
– 積載効率の最適化を図りながらのバケットへの積み付け
4名で12時間かけていた作業を、ロボット1台で6時間で完了することが実現できました。
【高難易度の点】
– 無人搬送車(AGV)とロボットの連携
– 複数品種が不規則に積み付けられているため、都度製品の種類や段ボールの位置姿勢を認識し、それを基にロボットの軌道を生成
– 力覚センサーを搭載し、段ボールにかかるわずかな圧力を感知。万一の干渉を検知し、商品破損を防止
– QRコードの貼付面が品種によって違う中で、貼付面を見つけて読み込み
– 高い積載効率実現のため、必要に応じての持ち替え
– 上記を一連の動作で1台のロボットで実現
– 一連の作業を夜間内に完結
実際の動画はこちらからご覧ください。
https://www.mujin.co.jp/case/rohm-logistec.html
本プロジェクトは、MUJINの持つ、デパレタイズ・パレタイズ向け最先端知能ロボットソリューションを組み合わせ、実現することができました。
MUJINは各お客様の課題に対し、下記のような機能を組み合わせて、最適なソリューションを提供いたします。
MUJIN 知能ロボットソリューション 機能事例
■デパレタイズ(積み下ろし)
– 複数商品対応(混載デパレ)
– マスターレス(商品事前登録不要)
– かご台車からや荷崩れしているものへの対応
– バーコードの読み込み
– 世界最高水準の速度(最高800ピック以上/時間)
詳細は、こちらをご覧ください。
https://www.mujin.co.jp/solution/distribution/depalletize.html
■パレタイズ(積み付け)
– 積載効率最大化計算
– カゴ車、カートラック等の搬送什器認識(変形なども検知)
– 商品属性(重量等)を考慮した積み付け計算
– 世界最高水準の速度(最高500ピック以上/時間)
詳細は、こちらをご覧ください。
https://www.mujin.co.jp/solution/distribution/palletize.html
【会社概要】
会社名:株式会社MUJIN(Mujin Inc.)
設立:2011年7月
代表取締役CEO:滝野一征
事業内容:産業用ロボット向け知能ロボットコントローラー・ソフトウェアの開発・販売
URL:https://mujin.co.jp/
【本件に関するお問い合わせ】
株式会社MUJIN 広報
TEL:03-4577-7596
E-mail:media@mujin.co.jp
住所:〒135-0053 東京都江東区辰巳3-8-5