株式会社 Mujin(代表取締役 CEO:滝野一征、以下 Mujin)は、2021 年 6 月より、物流のあらゆる「見て・考えて・取って・置く」工程を自動化する、知能ロボットソリューションパッケージ「MujinRobot」シリーズの特設ページを公開し、正式リリースを開始いたしました。
MujinRobot 特設ページ:
https://www.mujin.co.jp/solution/mujinrobot/
MujinRobotとは
従来産業用ロボットは、教えられた動きを繰り返すものが一般的でしたが、Mujin は独自の高度なロボット知能化技術により、自律的に考えて臨機応変に動く知能ロボットを実現してきました。これにより、あらゆるワークを扱った、あらゆる「見て・考えて・取って・置く」工程の自動化が可能となりました。
Mujin の知能ロボットの脳みそにあたる「Mujin コントローラ」、目にあたる「Mujin3D ビジョン」、手にあたる「Mujin ハンド」を次世代機に移行し、性能向上・機能拡張したことにより、今回物流自動化ソリューションが進化いたしました。この新しい物流向け知能ロボットソリューションパッケージを「MujinRobot」として展開してまいります。
MujinRobotの仕組み
Mujin コントローラが、ロボットの全身を一括でコントロールし知能化するからこそ、各コンポーネントから得る情報を統合して判断ができるため、複雑な工程に対して臨機応変に動くことができます。
新Mujin3Dビジョンについて
今回の性能向上の一つの要因として、Mujin3D ビジョンの改良が挙げられます。
MujinRobot に使用される物流向け新 Mujin3D ビジョンは、当社の既存製品(2020 年モデル)と比較し、以下の点などにおいて、大幅に性能向上いたしました。
・解像度60%向上(320 万画素センサ利用)
・処理高速化(カメラ本体にGPU 搭載)
・光力の強化(レーザー利用)
・認識領域の拡大
・防塵・防水性の強化(IP65 対応)
・重量35%軽量化
従来製品からの進化点
MujinRobot を構成する各コンポーネントの進化により、MujinRobot は従来製品(2020 年モデル)と比較し、以下の点を代表として、性能向上いたしました。
◆ ロボット処理速度の高速化
Mujin コントローラ・Mujin3D ビジョン共に性能が向上したことにより、処理速度の底上げを実現しています。
◆ 取り扱い可能なワークの増加
Mujin3D ビジョンの認識精度の向上や、Mujin ハンドの種類の増加により、これまで対応が難しかったワークも対応可能となりました。
例)
・隙間なく並べられ認識しにくいケース
・重量物かつ上面にミシン目が入っている壊れやすいケース
◆ 環境光への耐性強化
昼と夜で変化する環境光がワークにあたると、正しく認識ができず、認識の失敗に繋がる場合があります。Mujin3Dビジョンの光力を強化し、外乱光の影響を小さくすることで、より安定したロボット稼働を実現しました。
◆ 省スペース化・設備費用の低減
Mujin コントローラのロジック向上によって、より省スペースでの稼働が可能となりました。また、Mujin3Dビジョンが軽量化することで、これまで必要であった屈強なフレームが不要となり、導入時の設備費用の低減を実現しました。
Mujinは、新しい「MujinRobot」の展開により「人に優しい物流」の実現を推進してまいります。
MujinRobotシリーズ
MujinRobot は、工程に合わせて以下のとおりシリーズ展開しています。
◆ MujinRobot デパレタイザー ・重量品の荷下ろしを自動化(単載・混載) ・単載で最高 1,000 ケース/時間 ・混載で最高 600 ケース/時間 |
|
◆ MujinRobot パレタイザー ・重量品の積み付けを自動化(単載・混載) ・かご車・パレット・カートラックへの積み付けに対応 ・最高 500 ケース/時間 |
|
◆ MujinRobotピースピッカー ・ピース品のピッキング・仕分け・ソーター投入を自動化 ・商品を落とさず、傷つけない丁寧な搬送を実現 ・最高 1,000 ピック/時間 |
【会社概要】
会社名:株式会社 Mujin(Mujin, Inc.)
設立:2011 年 7 月
代表取締役 CEO:滝野一征
事業内容:産業用知能ロボットコントローラの開発・販売、知能ロボットソリューションの提供
URL:https://mujin.co.jp/
【本件に関するお問い合わせ】
株式会社 Mujin 広報 石原
TEL:03-4577-7596
E-mail:media@mujin.co.jp
住所:〒135-0053 東京都江東区辰巳 3-8-5